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自衛隊派遣中止決定 ~あせりすぎた日本 狙いすぎた中国~

前回記事「四川への自衛隊派遣要請 ~『戦後初』への疑問~」に対する、加藤 鉱からコメントです。

 今回、自衛隊機による救援物資輸送がご破算になった理由は、そもそも中国上層部から正式な要請がなかったこと、あるいは、このところ失点続きの自衛隊が汚名挽回に張り切りすぎて世論を盛り上げるためマスコミに情報を早く洩らしすぎた、つまり、自衛隊の勇み足が中国側に不快感を与えたなどと言われています。また、中国人民の自衛隊に対する拒絶反応を日本側が考慮したという見方もありますが、どうも解せません。

 当初、中国側の要請があったと報じられたのにも関わらず、後になって、「正式な要請はなかった」と日本政府が訂正に躍起になっているのは不自然。おそらく日本政府が中国側のライトパーソンにコンタクトした際に不手際があり、中国側の反日強硬派の反発を買ったのではないでしょうか。とにかく中国側の意向で、自衛隊派遣は幻となりました。

中国側がいったんは自衛隊の支援を仰ごうとしたのは、イラクやアフガンにおける自衛隊の活動ぶりをつぶさにウォッチし、自衛隊の実力を認識していたことが大きいはず。私は、救援物資を中国に運ぶのは民間機でもいいと思っていました。それよりも、自衛隊を現地で活動させたかった。叶わぬことですが、イラクの地で行ったように、テントの設営や浄水設備や医療施設の運営などを任せられるなら、自衛隊は大活躍できたでしょう。

 以下は私の推測です。胡錦濤総書記は成功裡に終わった訪日直後でもあり、自衛隊の応援を得ることにあまり抵抗感は示さなかった。それどころか、救助活動で成果を出せない人民解放軍の駄目さ加減を際立たせる腹積もりだったのではないでしょうか。周知のとおり、胡錦濤は三権を掌握しているとはいうものの、それは表面的にすぎず、とりわけ人民解放軍上層部には江沢民派(ガチガチの反日派)が居座っているわけで、江沢民派排除の突破口となる可能性もありました。いずれにせよ、今回の件で、中国指導部が一枚岩ではないことを露呈しました。

2008/06/02 09:12:51      | 編集部 | Comments (0) | Trackbacks (0)
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