|
今回も、読者の方から寄せられたご質問にお答えしたいと思います。
——————————————————————————-
加藤さん
今日、中国の食堂で表題に関する国内のテレビニュースをみながら、うちの会社スタッフと話しをしました。
前回の四川地震の件といい、今回の件といい、いまの中国トップが情報をかなりオープンにしている事を指摘していました。
これはつまり、現在の北京トップが、情報のオープン化を政策として行っているという事なのでしょうか?
——————————————————————————-
加藤 鉱はこう答える!
情報のオープン化はテーマによると思います。例えば、2003年のSARS禍ではあるときを境に急激にディスクローズが行なわれました。今回の四川大地震については、当初はかなりオープンであったとはいえ、後半は救援に従事する解放軍賛歌に傾斜していき、そのあたりの操作ぶりは相変わらずとの印象をもちました。だから、情報ディスクローズに関しては、依然として事と次第によりけりということなのでしょうね。
しかし今回は乳幼児の命にかかわる問題であり、対応を誤るとナショナリズムに目覚めた国民のエネルギーをおかしな方向へ導く恐れがあることから、温家宝首相も真剣、迅速に動いたものと思われます。
しかし、日本の三笠フーズ事件の発覚とほぼ同時であったことはなにか因縁めいたものを感じざるをえません。天洋食品のギョーザ事件、そして今回のメラミンミルク事件によって、日本の食品調達の場が中国から他国に大幅にシフトされるような話をよく耳にします。
それはそれでできるところは進めればいいのですが、なにか本質的な動きではないような気がしています。一方、今回の三笠フーズ事件の調査が明らかにされるにつれ、「なんだ日本も中国とどっこいどっこいじゃないか」という現実をわれわれ日本人は突きつけられたような気がします。日本の食品業界の慣習やなあなあ体質もそうとうなもので、いまだに「この人は長野の業者だから、この人が売るキャベツは長野キャベツ」みたいなところがいまだに残っていると聞きます。
食品メーカーについても、消費者の少量多品種のニーズに応えるため、頻繁に生産ラインを変更せざるをえず、そこで洗浄ミスや混入事故などのヒューマンエラーが起こっていると専門家は指摘しています。熟練者が減り、臨時従業員がメインになりつつあることも原因のひとつと考えられますし、もはや餅は餅屋的な発想は通用しないということなのでしょう。
|
›› コメントする »